ヨネックス大阪インターナショナルチャレンジ2018


第11回目を迎えるヨネックス大阪インターナショナルチャレンジバドミントン選手権。
2007年に日本バドミントン協会が第1回大会を開催するにあたり、「若い選手たちが国際大会を積む経験の場にしたい」と語っていた。この言葉どおり、これから世界に旅立ちたい若い選手たちは熱い奮闘を見せ、多くの選手が世界へ旅立っていった。
2017年、世界選手権では奥原希望(日本ユニシス)の優勝をはじめ各種目でメダルを獲得。ワールドスーパーシリーズファイナルズでは女子単で山口茜(再春館製薬所)が優勝、女子複では米元小春/田中志穂(北都銀行)が優勝、福島由紀/廣田彩花(再春館製薬所)が2位と上位を独占した。世界ランキングにおいても各種目とも上位を占めるまでとなった。
そして、2018年。2年後の東京オリンピックに向け、各国で世代交代が進む中、日本人選手達はどのようなプレーを見せてくれるのか。
今年も若手の台頭と、壁となってそれを簡単には許さない中堅・ベテラン選手の激突、世界に飛躍したい海外選手との対決など、多くの見所が満載の国際大会に相応しい戦いとなるだろう。


では、各種目の注目選手にスポットを当てて紹介しよう。



男子シングルスでは全日本総合で優勝し、今大会唯一ナショナルA代表から出場する武下利一(トナミ運輸)と、今春から社会人となり連覇を狙う五十嵐 優(日本ユニシス)を軸に展開されそうだ。対抗馬となるのは昨年に続きB代表の小野寺裕介(日本ユニシス)、ナショナルチームは外れたが国際大会でも実績のある上田拓馬(日本ユニシス)あたりか。若手では奈良岡功大(浪岡高)がフレッシュな旋風を吹かせてくれるか。

女子シングルスではナショナルB代表に落ちたが、世界選手権で3位入賞など国際経験豊富な三谷美菜津(NTT東日本)が2度目の優勝を狙う。その三谷選手の手ごわい相手となりそうなのが全日本総合4強の峰 歩美(再春館製薬所)だ。体力に自信のある2人の試合は壮絶な戦いが予想される。さらに、昨年この大会連覇で3度目の優勝を果たした煖エ沙也加(日本ユニシス)は、ナショナルチームを外れたもののスイスオープンで優勝するなどナショナルチーム復帰に燃えているはずだ。若手ではインターハイの単複を制し、今春ヨネックスの一員となった煖エ明日香(ヨネックス)が台風の目となるか。


男子ダブルスは予想がつかないくらい激戦になるだろう。1番手は世界ジュニアのダブルスを制し、今春から名門トナミ運輸に加入した金子真大/久保田友之祐(トナミ運輸)だ。対抗馬は全日本総合8強でナショナルチームに復帰した古賀 輝/齋藤太一(NTT東日本)か。
昨年は中国ペアが優勝したが、今年は日本若手ペアの若さ溢れるプレーに期待したい。


女子ダブルスは、国際大会の経験や実績も豊富で安定したレシーブを誇る福万尚子/與猶くるみ(ヨネックス)を、昨年決勝で韓国ペアに逆転で惜敗した櫻本絢子/熹ィ祐紀子(ヨネックス)が追う展開か。全日本総合8強の新玉美郷/渡邉あかね(NTT東日本)にも上位進出の期待がかかる。若手では志田千陽/松山奈未(再春館製薬所)に注目だ。


混合ダブルスは、過去5大会は外国人ペアが優勝し、昨年は8強に日本人ペアが1組だけ と、日本勢にとっては苦しい戦いが続いている。今年は権藤公平/栗原文音(トナミ運輸/ 日本ユニシス)に優勝の期待がかかる。ジュニアナショナル選手や若手選手にとってペア
として練習する機会は少ないが、思い切ったプレーで存在をアピールする大きなチャンスといえる。